◆ 「常夏の国」は「禁断の地」なのだ (99/06/13)
オシゴトでシンガポールへ行ってきました。
あの国は何であんなに寒いのだろう、といつも思ってしまいます。
テイミスは超のつく寒がりで──それでも「冬」が寒いのは割合と平気なのです。
苦手なのは「冷房」。
常夏の国では冷やしまくるのが贅沢なのか、ホテルでも空港でもレストランでもデパートでも、何処に行っても「冷房」の効きすぎで、テイミスは長袖のシャツの上に長袖の上着を重ね、スカートなど決してはかずにおりましたが、それでも2時間もいれば充分に冷えてくる。寒冷性洟垂れ小僧のテイミスは、ちょっと寒いとすぐ鼻水が垂れてくる。そしてくしゃみが止まらなくなり、あっという間に、とても人様と会ったり話したり出来る状態ではなくなってしまいます。日本にいてもテイミスは絶対に自分の部屋では冷房を入れません。窓を開け放ち、扇風機をブンブン回して「あぢ〜!」と転げ回るだけで、絶対にそれ以上のことはしません。
しかしながら、常夏の国では現地の人達及び観光客らしい外人さん達は平気でノースリーブにショートパンツなどという出で立ちで平気で町を歩き回り、または一日中オフィスで仕事をしているわけです。どうしてそんな無謀な事が出来るのか、テイミスにはどーしても謎なのであります。(余談になるけど、シンガポールの女性はストッキングをはかない人が多い──まあ、あれは履くと確かに暑いから納得できるけど、でも、どうしてあの凍えんばかりのオフィスに生足で居られるのだろう? やはり謎なのであります。)
そして、ひとたび戸外に出るや、摂氏30度以上の熱気がどっと押し寄せてくるわけで、これは本当に「熱気」というものが手で触れるような熱気で、お日様などが機嫌よくニコニコしていようものなら眩暈立ちくらみは必至なわけです。テイミスの場合、オシゴトでシンガポールに行っているわけで、殆ど一日中冷えきったオフィスの中に居詰めで、その痺れるような冷気の中から一気に灼熱の外気に突入することになるわけで、これはもう地球に帰還するアポロ13号が大気圏に突入するのに近い行為で、身体的には是非もない拷問であります。しかも私の場合、ここで一気に鼻水が垂れ、暫くはくしゃみが止まらなくなるわけなので、かくも「禁断の地」に足を踏み入れてしまった自らの不覚を、深く悔やむことになるわけです。
げに、「常夏の国」は、テイミスにとって「禁断の地」──なのです。
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